プレゼントに良さそうな飴を探しているなら、どこで切っても同じ絵柄が出てくる組み飴を贈るのはどうでしょう。 さまざまな色や絵柄が職人によって緻密にデザインされている組み飴は、目を惹くほどの美しさがあります。写真映えもするので、プレゼントを贈る相手にもきっと喜んでもらえるでしょう。 そこで今回は、組み飴についての情報を詳しく述べるとともに、元禄飴や金太郎飴との違い、飴切りなど製造までの流れ、保存方法についても詳しくご紹介していきます。 記事の最後でおしゃれな組み飴のおすすめもピックアップしているので、ぜひチェックしてみてください。 組み飴とは 神社仏閣や古都と呼ばれるような土地を訪れると、どこを切っても同じ絵柄が出てくる円筒形の飴を土産物屋でよく見かけるでしょう。花や動物などをモチーフにした絵柄もあれば、多彩な色を組み合わせてひとつの模様に仕上げたデザインもあります。 これらは、形の異なった柔らかい飴を熱いうちにパズルのように組み合わせて、ひとつの飴に仕上げる組み飴と呼ばれる製造法です。また、組み飴はお土産品やプレゼントなどお菓子としての用途だけにとどまってはいません。 企業がオーダーメイドで自社名やメッセージ、ロゴなどを入れて、取引先に手渡す挨拶の品にするなど幅広い目的で活用されています。 組み飴の歴史 古来より日本で愛されてきた伝統のお菓子・組み飴ですが、意外とその名は日本で浸透していないものです。 今回、初めて組み飴という名を知ったという方も多いのではないでしょうか。組み飴とはいつどこで発祥したのか、その歴史をひも解いていきましょう。 江戸時代中期に生まれた 飴という存在が書物によって確認されたのは、奈良時代に編纂された日本書紀です。甘味料のひとつとして民衆に好まれてきた飴は、江戸時代に入って「飴売り」や「飴屋」といった商人たちによって本格的な飴として発展していくようになりました。 そんな背景のなかで江戸時代中期に誕生したのが組み飴です。飴が熱いうちに着色・成形して組み合わせることで、さまざまな形に飴を製造して販売するようになっていったのです。 庶民が飴を楽しむ文化はますます飛躍し、千歳飴やべっこう飴などが生まれたのもこの時代とされています。 「組み飴」と「金太郎飴」の違い どこを切っても同じ絵柄が出てくる組み飴ですが、「金太郎飴とも言うのでは?」「組み飴と金太郎飴はどう違うの?」と疑問に思った方も多いでしょう。 組み飴とは飴細工の製造法のことをいいます。対して、金太郎飴とは組み飴のなかのひとつであり、そして金太郎飴本店という企業の商標です。 組み飴は江戸中期の発祥ですが、金太郎飴は明治時代の終わり頃に誕生したと言い伝えられています。 組み飴の技術を会得した金太郎飴本店の二代目が金太郎の顔の入った飴を完成させて大ヒットさせたことが始まりです。その後、金太郎飴は組み飴の代名詞のように世の中に浸透していったのです。 「組み飴」と「元禄飴」の違い 金太郎飴に続き、「では組み飴と元禄飴は同じなの?」と不思議に思っている方もいるでしょう。元禄飴とは、組み飴の別名でまったく同じものです。組み飴が発祥したとされる江戸時代中期は、元禄(1888年~)と呼ばれる元号の時代でもありました。 諸外国からの輸入による砂糖の流通で、飴づくりの文化は元禄時代に大きく花開きます。元禄飴(組み飴)の伝統的な製法は職人の手によって受け継がれ、今日の日本でもさまざまな商品を生み出し続けています。 組み飴の魅力 元禄飴とも呼ばれ、人々の貴重な甘味として愛されてきた組み飴はプレゼントにおすすめのお菓子です。 長い歴史のなか継承されてきた組み飴には、どのような魅力が詰まっているのでしょう。 職人による繊細なデザイン・色彩 組み飴の魅力は、職人による繊細なデザインや色彩です。IT化が進む現代にありながら機械作業ではなく、職人の経験や勘で作り上げる組み飴は、伝統だけにとどまらないさまざまな商品を生み出すことができます。 オーダーメイドでの注文や組み飴づくりの体験を用意している施設もあるため、既製品に捉われないプレゼントを探している方にとって組み飴は魅力的な候補のひとつとなるでしょう。 切る場所によって表情が変わる どこを切っても同じ絵柄が出てくる組み飴ですが、よく見ると切る場所によって表情が微妙に変わるのも魅力のひとつです。これは、組み飴が機械によって組み立てられているものではなく、職人による手作りであるから。 とくに、金太郎飴のようなキャラクターの顔をモチーフにした組み飴であれば、さまざまな表情を発見することができるでしょう。プレゼントされた相手が唯一無二のお菓子として楽しみながら食べれるのも、組み飴の大きな魅力のひとつです。 組み飴の作り方 職人の手作りによって生まれる芸術品のような組み飴は、どのように作られているのか興味を持った方もいるでしょう。手作りできるなら飴を作りたいと感じた方もいるでしょう。 職人が1種類の組み飴を作るには、完成まで30~40分ほどかかるといわれています。ここでは、組み飴の作り方を工程ごとにご紹介していきます。 ①材料を煮詰める 最初に行うことは組み飴の主原料となる砂糖と水あめを大きな釜で煮詰めることです。日々変化する気温や湿度に合わせて、煮詰める火加減や温度を職人が調節します。 ②冷却台で味を調整する 煮詰めた飴を冷却台といわれる平らな金属の台に流し込みます。このとき味付けをして、飴の基本的な味の調整をします。 ③色付け 次に行うのは、冷却台の上での飴の色付けです。少しずつ飴を取り分けて、必要な色の着色料を馴染ませていきます。 ④パーツ作り 色ごとに飴を分けて、必要なパーツをそれぞれ成形していきます。飴のデザインの設計書に従って、飴のパーツを重ねて組み立てていきます。 ⑤円筒形に成形する 飴のパーツを組んで、寿司の太巻きのような状態になったら円筒形に成形していきます。形を崩さないように、直径2cmぐらいまで細く長く伸ばしていきます。 ⑥機械orスクレーパーで飴切り 最後に、飴切りをして完成です。 パパブブレでは、手作業でスクレーパーで飴切りをしています。 組み飴の保存方法 組み飴は、比較的賞味期限の長いお菓子です。長い間、味を損なわずに美味しく食べるためにも、適切な保存方法を知っておきましょう。 直射日光・高温多湿を避ける 組み飴は、熱や湿気に弱いという特徴があります。熱や湿気中の水分によって溶けだしてしまうからです。そのため、組み飴は直射日光や高温多湿を避けての保存が必須です。家のなかで直射日光が強く当たったり、湿気がこもりやすい場所に注意しながら保存するようにしましょう。 冷暗所に保管がおすすめ 組み飴は、常温での保存が基本となります。そのため、組み飴の保存は常温で溶ける心配の少ない冷暗所がおすすめです。冷暗所とは、15~25度程度の室温で直射日光の当たらないところをいいます。キッチンのコンロから離れた戸棚や食品庫など、適した保管場所を探してみましょう。 冷蔵庫保管はベタつくリスクがある 冷蔵庫は冷暗所とはいえないものの、盛夏などで組み飴に適した保管場所がない場合にひとつの選択肢となるでしょう。ただし、冷蔵庫に保管すると取り出した際に室温との差で結露が発生するリスクがあります。結露は飴をベタつかせてしまうリスクがあるため、食べる分だけ取り出すのがおすすめです。 写真が映える!可愛くおしゃれな組み飴PAPABUBBLE スペインのバルセロナ発、組み飴の技法をアートキャンディとして活用しているパパブブレ(PAPABUBBLE)の手作りキャンディーをご紹介いたします。 職人によるキャンディの成形、飴切りのパフォーマンスも行っている人気のお店です。おしゃれな飴のプレゼントを探している方はぜひ候補にしてみてください。サイズは各種40gの袋入り、そのまま渡しやすい50gの瓶入りのサイズがあります。 バースデーミックス 誕生日プレゼントとして組み飴を探しているなら、パパブブレのバースデーミックスがおすすめです。HAPPY BIRTHDAYの文字が入ったイチゴ味のキャンディがお祝いの気持ちをダイレクトに伝えてくれます。 お花やバースデーケーキ、ギフト柄の可愛いキャンディはフルーツ味がランダムで入っています。食べるまでどんな果実の味を楽しめるかわからないワクワク感も楽しめるでしょう。 サンキューミックス 友人や家族が喜んでくれそうな組み飴を贈りたいなら、THANKYOUの文字が入ったサンキューミックスはどうでしょうか。飴を口に運ぶたびに、「ありがとう」の気持ちを伝えられるでしょう。 幸運のシンボルといわれる四葉のクローバーやてんとう虫、可愛らしい星や花など自然いっぱいの絵柄のキャンディーも詰まっています。いちご、マンゴー、キウイ、ピーチ、レモンと5種類の味に限定されているので、苦手な味がある方へのプレゼントにも最適です。 フルーツミックス 定番アイテムをプレゼントしたいなら、精巧なフルーツ柄の組み飴がたっぷり詰まったフルーツミックスもよいでしょう。2003年にパパブブレが創業してから、ずっとロングセラーとして不動の人気を誇っているキャンディーです。 グレープフルーツ、バナナ、パイン、キウイ、りんごなど、季節によっては限定フレーバーも楽しめる約15種類のキャンディーがランダムに入っています。普段から、果物が好きでよく食べているという方にもおすすめです。 ラブミックス 大切なパートナーへのプレゼントとして組み飴を探しているなら、パパブブレのラブミックスも素敵です。LOVEのメッセージとハートマークの絵柄のキャンディーが、日頃は伝えきれない愛情を届けてくれるでしょう。 ラブミックスは職人さんがその日の気分でフレーバーや味を決定するのも魅力。サプライズ感を楽しめるので、結婚式のプチギフトとしても場を盛り上げてくれるはずです。 まとめ 組み飴とは、元禄飴を別名に持つ飴細工の製造法です。金太郎飴は組み飴のひとつで、商標登録されているものです。 多くの人に愛されてきた日本伝統の組み飴は、バルセロナ発祥のパパブブレでアートキャンディーとして輝いています。おしゃれな飴のプレゼントは、ぜひパパブブレへ探しに行きましょう。